和合の里にあった旧家(相馬家、渡部利右衛門家、奧山重右衞門家)ゆかりの資料を展示しています。
相馬家は、永禄元年に相馬祐之進盛親が主従7人と来て廻館村を開いたと伝えられる家柄で、明治14年(1881)明治天皇の東北巡幸の際には、余目から狩川への途次、御小休所となった家です。
渡部家は、旧十六合村吉方(庄内町吉方)に400年以上の歴史を持ち、当主は代々「利右衛門」を襲名。農業を営み地域の信望を集めた家として知られています。特に第15代利右衛門は、医師として地域医療に尽力する一方、十六合村議会議員、村長などを務め、第16代利右衛門も最上川土地改良区初代理事長として農業基盤の整備事業に尽力し、さらに旧余目町議会議長、山形県議会議員として、町や山形県の発展に努めました。
旧大和村古関(現庄内町古関)の奥山家は代々肝煎や村総代人などの要職を勤めた家柄で、庄内で1、2位を争う大地主でした。当主は代々重右衞門を襲名。災害復旧、困窮者救済、教育振興などに多額の金品を寄付し村民福祉に協力してきました。
旧家の歴代当主たちは、美術にも造詣が深く、絵画や書跡、美術工芸全般にわたる蒐集や郷土作家の支援を行い、庄内地域の文化振興にも力を尽くしました。
今回の企画展では、これまで未公開の作品を含む約20点を公開します。和合の里に伝わる宝物をご鑑賞ください。
◆期間/11月26日(日)まで
◆時間/午前9時00分~午後5時00分(入館は午後4時30分まで)
※9月14日(木)、11月7日(火)は清掃のため午後1時00分開館
◆入館料/無料